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タイのゾウと法の矛盾

前回ご紹介した記事の続きです。

今日はゾウの身元証明書発行に関わるタイの法律についてのお話をしたいと思います。

タイの法律では野性ゾウの捕獲は固く禁じられています。それにも関わらず、なぜ捕獲された野性ゾウでも簡単に登録することができてしまうのでしょうか?

その大きな要因として、登録の義務付けはゾウが8歳になった時で良いということが挙げられるようです。したがって、2~7歳くらいの子ゾウを捕獲し服従させた後、売ってしまえば何ら問題はないわけです。

また、ショーでは幼いゾウが最も歓迎されます。調教が楽で、大変かわいいからです。このような幼いゾウの捕獲についての正確な数の把握はできていないものの、タイ-ビルマ、タイ-マレーシア国境沿いの州で頻繁に行われていることがわかっています。

野性ゾウの捕獲方法はいろいろあるようですが、一般的な方法は、縄の使用、あるいは穴を掘るというものです。しかし、このような方法では怪我をするリスクが高く、それが原因で死に至ることもあります。

また、ある動物愛護団体は、赤ちゃんゾウを捕獲する際、母ゾウが殺されていることを指摘しています。母親とその群れの中で成長する子ゾウにとって、これは大きな問題です。

保護活動家や野生動物保護関連団体は長期に渡り、幼い野性ゾウの捕獲ができなくなるよう、身元証明書の規則を変えるよう訴えてきました。

数年前、オーナーに対しては次のような要求が出されました。

生後30日のゾウは15日以内に登録すること。同時にそのゾウは間違いなく飼育下のゾウから生まれたことを証明するため、親ゾウの身元証明書を作成すること。

更にゾウが死亡した場合、専門家への報告が義務付ける。そして、違法使用防止のため証明書はただちに返却すること。

しかし、現実には何も変化はありませんでした。未だに法の抜け道を利用し野性ゾウの売買が行われ、ゾウ消滅の危機に拍車をかけています。

記録によると、去年のスリン州での身元証明書の授与は40件だったということですが、関係者はそれほどの数のゾウが飼育下で生まれたことを疑わしいと思っています。

タイ国内のゾウ(野性・飼育下とも)に対する18の法案と4つの行政上規則は、混乱と矛盾だらけであると言えます。

その例として、ゾウは野生動物保護法に基づく動物として扱われると同時に、1939年に立案した家畜移動法では、許可証を申請すればゾウを自由に移動させることができます。

その結果、政府機関と保護活動家はタイにおけるゾウの位置づけを明確にする新たな法案を準備しているそうです。

あるカレン族の保護活動家は、彼らが野生ゾウを補獲する習慣があることを認めつつも、取引の関与は全面的に否定しました。彼らにとってゾウは生活の一部であり、家族でもあります。

代々続いた人とゾウとの暮らしを切り離すのでなく、エコツーリズムのような形で地域の活性化につなげていくことを提案しています(終わり)。

タイの国家的シンボルであり、仏様のお使いとして大切にされているゾウ。その一方で、貧困や人間のエゴの犠牲になっていることがこの国のもう一つの矛盾と言えるのではないでしょうか。

明るい展望が見られることを祈るばかりです。

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Maya(Mayani)です。
「世界の動物ニュース」へようこそ!

動物行動学や環境問題。世界は興味深いニュースであふれています。日本には伝わってきにくい情報。そして、動物や自然を通して感じていることなど。実体験を交えて伝えたい。

どんな動物でも好き。
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結果、ゾウの話題が多いのがMayaの「世界の動物ニュース」です。

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