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WWFも悩む先住民族によるホッキョクグマの狩猟

地球温暖化の影響で、絶滅が危惧されているホッキョクグマ。そのホッキョクグマを狩猟する文化がイヌイットなどの先住民の間にはあります。

この複雑に絡む問題を受け、3月17日、ノルウエーで行われた国際サミットではトップの議題として取り上げられたようです(2009年3月16日英ガーディアン紙)。

現在、ホッキョクグマはカナダ、グリーンランド、アラスカ、北米、ロシアなどに生息しています。ノルウエーでは禁止されているものの、これらの5カ国でのホッキョクグマの狩猟は合法となっています。

例えば、グリーンランドでは毎年、700頭の狩猟が許可されており、カナダでも先住民の食糧や生活必需品として、全体の生息数の3%に相当する数のクマが補獲されているそうです。

ある団体の研究調査によると、50年以内に合計22,000頭のホッキョクグマが3分の2にまで減少すると予測されています。一番の原因は、気候変動により北極圏の氷が解け、エサであるアザラシを摂取できなくなってきていることが挙げられます。

ホッキョクグマによってアザラシのようなエサは冬場に脂肪を蓄えるための、基調な栄養源です。気候変動の問題は狩猟以上に深刻というわけです。

イヌイットがホッキョクグマを補獲した場合、捨てるのは肝臓だけ、と言われています。肉は食糧になり、皮や頭蓋骨は生活用品や工芸品として加工されます。先住民族にとって生活の糧となり、貴重な収入源でもあるホッキョクグマは昔から共存してきた大切な生き物なのです。

WWFは以上のことも踏まえ、気候変動の科学的根拠だけでなく、狩猟対象のクマの頭数も考慮した補獲管理計画を国に取り込んでもらうことを今回のサミットで希望しています。仮に気候変動の影響がなくなったとしても、もはやホッキョクグマは支援効果を充分に出せるような頭数を下回っています。

狩猟は禁止すべき、という意見もありますが、先住民の生活を奪うだけでは長期的な保護目的にはつながらない、とWWFは考えます。彼らの希望は地域住民と一体になれるようなアプローチの展開なのです。

サミットでは以上の問題だけでなく、生息地を奪われたホッキョクグマと人間の摩擦、公害や氷の消滅問題についても話し合われたそうです(概要、終わり)。

どうやら東シベリアでは違法の狩猟が行われていたりするなど、気候変動とダブルで生息数の減少を加速させているようです。

先述の5カ国の協力だけでなく先住民の人たちの理解と協力も得て、どのようにホッキョクグマの保護を展開させていくか?WWFはどのような具体案を出したのか気になるところですね。先住民に対する経済支援もカギになることと思います。

オリジナル記事全文はこちらからどうぞ。読者からのコメントには「地球温暖化否定説」を唱える人もいるなか、WWFの先住民に対するアプローチについては評価しているといった内容があるようです。
↓↓
http://www.independent.co.uk/environment/nature/hunters-under-fire-in-battle-to-save-polar-bear-from-extinction-1645731.html
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