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タイ南部で頻繁に起きるゾウの誘拐事件

私たちには考えられない、でもタイだったらあり得るなー、というニュースが8月9付けのバンコク・ポスト紙に載っていました。これは世界一大胆な誘拐(盗難)事件と言えるかも知れません。

2か月前に7歳のメスゾウ、ファン・ソンクランがバンサド山の木に鎖でつながれ、お腹を空かしているところを、警察により発見、保護されました。ファン・ソンクランはアユタヤ・エレファント・パレスとロイヤル・クラールが所有するゾウで、タイ東北部チャイヤブンのサーカス団が借り受け、南部ツアー中の7月26日に被害に遭いました。

ギャング団によるゾウの誘拐事件はこの数ヶ月間、タイ南部で頻繁に起きており、犯人は身代金を要求するそうです。身代金を払わなかった場合、ゾウはマレーシアのバイヤーに1頭につき約80万バーツで転売されるそうです。

キャンプのオーナーは犯人から35万バーツの身代金を要求する電話を受けたため、警察は追跡。しかし、犯人逮捕には至りませんでした。その後、ゾウは無事保護。十分に食事が与えられた後、オーナーと連絡が取られ移送されました。

ゾウ誘拐事件とつながる闇組織ですが、事件が頻繁に起こることから、誘拐犯はナコン・シ・タマラットやヤラ地方で商売を行うオーナーに雇われている2人であると言われており、違法にゾウを転売するルートがあることも判明しています。

ゾウ保護団体Prakosjaban Foundationは、100頭以上のゾウのためにマイクロチップを購入し、盗難にあった場合も追跡できるようにした、と語っています。チップにはそのゾウやオーナーの情報が内蔵され、専門機器で読み取り可能になっています。

以上、ゾウ版人身売買とも取れる驚きのニュース。しかし、いくら7歳とは言え、体が大きく力の強いゾウが簡単に誘拐されてしまうとは思えません。これはあくまでMayaの推測ですが、犯人2人は「悪の道に足を踏み入れてしまったゾウ使い」なのかも知れませんねー。

身代金を要求するとは、人とゾウが特別な関係である国ならではの事件だと改めて感心さえしましたが、人間のエゴに振り回される動物にとっては本当に迷惑な話です。

こんな時にいつも思い出すのは、宮沢賢治の「オツベルと象」。

お人よしで働き者の白ゾウが儲け主義の農場主に利用されているだけと気付き、ある晩、閉じ込められていた部屋の窓から泣きながらお月さまにお祈りすると仲間のゾウたちが助けに来る、というお話です。資本主義を皮肉ったような内容ですが、利用される側をゾウに設定した作者の感性に深く共感したものです。

このお話を読んで以来、目の前にいるゾウが特に人間好きな個体だと、「悪い奴らには騙されたらいけないよ」、と思ってしまうのです。もっとも、日本で暮すゾウさんだったらそんな心配は無用ですが。

注意:原文では身代金という言葉が使われているため、本文では「盗難」でなく、「誘拐」で統一しました。擬人化の印象を与えてしまったらごめんなさい・・・。

記事原文はこちらをご覧ください。
↓↓
http://www.bangkokpost.com/news/local/23446/police-recover-jumbo-stolen-2-months-ago
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No title

誘拐されたゾウさんが無事に戻ってよかったです。人間の身勝手さや欲により振り回され事件に巻き込まれる動物達はとてもかわいそうです。地雷の件もそうですが人間のやった悪事の犠牲になるのは罪の無い動物達です。
ゾウ使いさんとゾウさんは絆が強く家族のようなものだと何かで読んだ事があります。家族同然に一緒に生きているゾウさんを売るような事はとても悲しい事だし決して許せるべき事ではありません。動物達が傷つき悲しむ事がない世の中、そして動物達が安心して住める環境を守って共生していくべきだと思います。
宮沢賢治の「オツベルと象」、読んだことがなかったのですが是非読んでみたいと思います。

Re: No title

そうですねー。マレーシアなんかに売られなくて本当に良かったです!タイさんのおっしゃる通り、昔からゾウさんは家族の一員ですよね。

ところで、”北は南を搾取し”、”先進国は後進国を搾取”する、とおっしゃった方がいるのですが、人間VS動物だけでなく、人間同士でも同じことが起こっていますよね。そう、力あるものが、弱いものを利用して搾取する、というコワイ現実のことです。

タイはゾウさんだけでなく、貧しい子供たちや国境沿いの移民にとっても、大変な国のようです。でも、一部の心ある人々が日々、改善できるよう頑張っていることが唯一の希望ですよね。動物がいなくなったら人間は動物であることを忘れ、狂ってしまうかも・・・。「オツベルと象」、いろんな意味で興味深いので、ぜひ読んで見てくださいね★
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こんにちは!
Maya(Mayani)です。
「世界の動物ニュース」へようこそ!

動物行動学や環境問題。世界は興味深いニュースであふれています。日本には伝わってきにくい情報。そして、動物や自然を通して感じていることなど。実体験を交えて伝えたい。

どんな動物でも好き。
でもMayaを夢中にさせているのはゾウ★
結果、ゾウの話題が多いのがMayaの「世界の動物ニュース」です。

どうぞ、お楽しみください!

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