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オーストラリア初!国際紛争を乗り越え、海を渡ったタイのゾウが母親に

7月4日の午後、「タロンガ動物園」で、アジアゾウの男の子が生まれました。オーストラリアでは初めての赤ちゃんとなります(7月5日付けバンコクポスト紙)。

3時間の陣痛の末、生まれた赤ちゃんの健康状態は良好だそうです。

母親の名はトン・ディ。2006年、7頭の仲間たちとタイから海を渡ってやってきました。

代わりにオーストラリアからタイに渡った動物は、コアラやカンガルーなど。野性動物を交換して、両国の動物園で繁殖させるという計画です。

通常、ブリーディング・ローン(繁殖目的の貸し借り)というと、第2子が生まれた場合、出産した親の持ち主である動物園に返されるのが通常のルールとのこと。

ところが、今回は例外になったようです。

両国で今後、生まれた子供たちはお互いの国の資産にすることで合意しました。したがって、これから生まれてくるゾウの赤ちゃんもすべて、オーストラリアで暮らしていきます。

実はこのトン・ディたち8頭のゾウですが、新しい住みかに落ち着くまでには2年の歳月と長い道のりがありました。

このお話については、つい最近、ナショナル・ジオグラフィック・チャンネル 「ゾウたちの空の旅、絶滅から守るために」という番組で紹介されましたが、ご覧になりましたか?

今、タイのゾウは生息地を追われ、密猟などの危険にさらされているだけではありません。たとえ、家ゾウであっても従来のように自分のゾウを守っていくだけの経済力がない人々が多いのです。

ゾウたちの出航については、タイ政府も許可し、オーストラリアの動物園2園が8頭を受け入れるにふさわしい、充分な施設を用意しました。

このことは故郷のスリンの村人たちからも歓迎され、4歳のお祝い(ゾウが人間として生まれ変わる途中の年齢らしい)には園関係者も招かれ、8頭の前途が祝福されました。

ところが、予期せなかった事態が起こってしまいます。

ゾウは生まれ故郷を離れるべきでなく、本国での保護活動こそが正しいと考える保護団体。そんな彼らと論争になり、国際紛争にまで発展してしまったのです。

賛成派は、海外の施設内での繁殖も成功できるという確信があり、

反対派は、本来の環境で繁殖させ自然に帰すのが一番という主張があります。

両者はそれぞれ、ゾウの利益を優先する考えに基づき、何よりもゾウが幸せになることを願っている・・・。

しかし、タイに残された森は国土全体の20%しかなく、それも日々、縮小を続けているのが現実。野性のゾウを目にすることも難しくなってきている状況です。

結局、訴訟や出発の無期延期などを乗り越え、ココス島での3ヶ月に渡る検疫を終え、8頭が無事にオーストラリアへ向けて飛び立ったのは、政府の許可が下りてから2年後。

ついにトン・ディ他4頭は、タロンガ動物園の新施設へ、他3頭はすでに飼育されている2頭が待つ、メルボルン動物園へ到着したのです。

今回の繁殖の成功はオーストラリア初というだけでなく、こんなストーリーがあったからこそタロンガでは今、大きな喜びに沸いているのでしょう。

そして・・・どうやらメルボルンでも2頭の妊娠が確認されているようです!

仏教国であるタイの人々にとって、ゾウは仏様の生まれ変わり。彼らを生まれ故郷から海外に避難させなくてはならない状況がせまってきているとは、Mayaも複雑な思いでいっぱいです。

生まれ故郷の森で昔ながらの生活を続けて欲しい・・・

でも、もやは、タイのゾウの運命は保護活動などに関わる人間の手にゆだねられているのも現実。

これからもMayaは自分にできる方法で、まずは身近にいる(日本で暮らす)ゾウたちを応援していくつもりです!

ニュースの出所はこちら。
↓↓
http://www.bangkokpost.com/news/local/19682/baby-elephant-to-stay-down-under

「タロンガ動物園」のゾウに関する情報はこちらをどうぞ。
↓↓
http://babyelephant.taronga.org.au/

「メルボルン動物園」のゾウに関する情報はこちらをどうぞ。
↓↓
http://www.zoo.org.au/Melbourne/Dokkoon/Video_Updates

お詫び:
ブリーディング・ローンの記述について一部、誤りがありましたので、訂正しました。誤:第1子⇒正:第2子。ごめんなさいっ・・・
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Maya(Mayani)です。
「世界の動物ニュース」へようこそ!

動物行動学や環境問題。世界は興味深いニュースであふれています。日本には伝わってきにくい情報。そして、動物や自然を通して感じていることなど。実体験を交えて伝えたい。

どんな動物でも好き。
でもMayaを夢中にさせているのはゾウ★
結果、ゾウの話題が多いのがMayaの「世界の動物ニュース」です。

どうぞ、お楽しみください!

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