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誰かがディナーにやってくる?フランス中部の山でタイリクオオカミの群れを確認

フランス中部マシフサントラル山脈で70年ぶりにタイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)の足跡が発見されました。研究者や保護活動家には素晴らしいこのニュースも、フランス牧羊家にとっては新たな悩みの種となるため、再び論争が巻き起っているそうです(2009年1月29日英インディペンデント紙)。

問題のオオカミの足跡は今月、マシフサントラルの低地に位置する雪山の中で発見されました。パークレンジャーも裂傷した赤ちゃんオオカミの傍にオオカミが1頭いたことを報告しているそうです。

また、オオカミの群れはアルプス山脈から西へ100キロの山で2回の冬を越し、反対側に位置する渓谷に密集していることがわかりました。生物学者によると、2回の越冬の成功は、オオカミの生存を意味するそうです。

フランス古来のオオカミは1930年代の終わりに狩りにより消滅したと言われていました。かつてはアルペン地方に追いやられたオオカミですが、1990年代にはイタリア古来のオオカミ(DNA鑑定により確認)が国境を越え、群れを作り始めました。人間には危害を加えなかったオオカミですが、突然、羊を襲うようになったそうです。

それ以来、動物愛護家と羊飼いの間では論争が繰り広げられてきました。フランスや欧州の法律では保護されている動物ではあるものの、オオカミの被害に耐えてきた牧羊家により、毒殺されたり罠を仕掛けた後、射殺されたりしてきました。

一度は追いやられたオオカミですが、体力のある若いオオカミが新たな捕食者を求め、次の縄張りを持ち始めたのは必然的結果と言える、とオオカミ研究家は言います。人間によって再び追いやられることがなければ数十年先にはマシフサントラルとリムーザン一帯を縄張りにするだろうということです。

現在、フランスに生息するオオカミは100~200頭で、12頭ずつの群れにわかれて行動していると言われています。フランス政府は2004年、Plan Loup(オオカミ計画)を導入、羊飼いを説得し、オオカミの保護を試みました。牧羊家には電柵などを含めたオオカミ防御策にかかる費用が与えられ、犬や「サマーシェパーズ」と呼ばれる学生アルバイトの護衛も付けられました。

計画は成功しましたが、アルペンの牧羊家の中には不満に思っている人々がいるため、オオカミ保護派との間に確執が残っています。防護策を打ち出しても機能しないという現実もあるからです。

2歳のオオカミは獲物を求めて新たな縄張りを見つけるため、しばしば群れを離れ「1匹オオカミ」になるため、そのようなオオカミの存在がジュラ山脈やボージュでも目撃されています。

しかし、高速道路や線路、人口が密集するRhone渓谷、広い川は若いオオカミにとって横断が困難なのではないでしょうか?

一晩に60キロ走ることができるオオカミは川も泳げるし、街の郊外も簡単に走り抜けることができます。街でオオカミを見たら、犬に間違えられるでしょう。オオカミは大変知的で順応性のある動物なのです。

森や丘に生息するオオカミですが、彼らにとって北の平原からオーヴェルニュの西側への移動はたいしたことではない、と研究者は言います。

(終わり)

昔から家畜を襲うオオカミは人間にとって脅威な存在でした。そのため、生息数は激減、亜種によっては絶滅(例えばニホンオオカミ)しました。「赤ずきんちゃん」に代表される童話や昔ばなしなどではずる賢く怖いイメージがついて回る動物ですよね。

高いコミュニケーション手段を持ち、集団で狩りを行い、仕掛けた罠も簡単にすり抜ける・・・。

しかし、オオカミは鹿の増えすぎなどを防いでくれる森の生態系を守る大切な動物であるため、保護を唱える人たちや理解を深めようという人たちが大勢いるという背景があります。

Mayaの印象に残ったお話です。

旭山動物園の坂東副園長さんが病気のオオカミの治療をするため、麻酔の吹き矢を使ったそうです。2度目に吹き矢を見たとき、そのオオカミは恐怖のあまり泡を拭き、3回目の吹き矢が撃たれた時にショック死してしまったそうです。坂東さんは大変、後悔されたそうです。

吹き矢はどんな動物にとっても恐ろしいものだと思いますが、このお話でMayaは、実はオオカミは野生動物の中でもとりわけ人間との接触を嫌い、とても神経質で繊細な生き物ではないか、と思いました。

皆さんはどうでしょうか?

オリジナル記事はこちらから
↓↓
http://www.independent.co.uk/environment/nature/guess-whos-coming-for-dinner-wolf-tracks-spotted-in-central-france-1519095.html
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大型類人猿の手相はどうなっているの?

J's palm

チンパンジーの子供の手のひら。長い指と人間に似た白い肌が印象的。

大型類人猿の手相は私たち人間の手相ととてもよく似ています。

生命線らしきもものや感情線らしきものもちゃんとあります。ただ、形状をよく見てみると・・・やはり、木にぶら下がるのに便利な「しわ」の形状になっている印象を受けます。

では指紋はどうでしょうか?

人間の指に(個人差があるとは思いますが)指紋といえる模様が見られるのは、第2関節まででしょう。しかし、木上での生活をするチンパンジーやオランウータンともなると、すべての関節に指紋の模様が見られるようです。

飼育員の方のお話によると、木につかまりやすいように滑り止めの役目をはたしているのでは、ということでした。

爪はどうでしょう?

類人猿の場合、のびてきた爪は自然に削られてしまうようです。人間のように爪切りで手入れする必要なないわけですね。


J-taro

この手のひらの主、チンパンジーの「J太郎」(伊豆シャボテン公園在住♂)。人口保育されたチンパンジーですが、Mayaが会ったときは、お姉さんチンパンジーのアスカちゃんと仲良く、遊んでいました。

動物界のオスはいつでも真剣勝負

kyu-san

「多摩動物公園」在住、オランウータンのキューさん(40歳♂)もいつでも真剣!
子供のころは可愛い顔をしているオランウータンですが、オスの場合、お年頃になるとほっぺに少しづつ「肉ひだ」ができてきます。そして、立派なオスに成長すると、はい、この通り。この「肉ひだ」についても謎が多く、まだまだ研究途中であります。

先日、人類学者の長谷川眞理子先生がTV番組に出演されていました。動物のオスの求愛行動についていろいろな例を取り上げ、説明するという楽しい内容でした。

ミシシッピーアカミミガメの求愛行動は?
シュモクバエはどのようにオスとしての強さを競うの?
メスにモテるジュウシマツは?
などなど・・・

番組には出てきませんでしたが、シマウマに縞模様がある理由や、オスライオンのたてがみの役割まで動物の世界には解き明かされた謎から、まだ研究中の謎までいろいろありますよね。

で、番組の中で画期的な研究内容として紹介されたのが、孔雀の羽根についてです。ご存知のようにあの美しい羽根を持つのはオスのみ。動物の世界で派手なのはたいていオスだったりしますよね。

そして、孔雀の羽根は大きければ大きいほど、メスへのアピール度が高いと言われてきました。

長谷川先生が発見するまでは。

長谷川先生は数年間、「伊豆シャボテン公園」に通いひたすら孔雀の観察を行ったそうです。そしてメスの孔雀が良し!とするオスの判断基準は羽根ではなく、鳴き声の数の多さにある、ということを発見し、学会に発表しました。これは世界的大発見だったそうです。

孔雀の鳴き声を聞いたことがある方は容易に想像していただけると思いますが、おそろしくけたたましい声ですよね。

ケオーーン!ケオーーン!
だっ、誰だ、あのうるさい鳴き声の主は・・・
まさに字で呼んでごとしの「雄叫び」。

あの鳴き声は相当、体力がないと続きません。ですので、数多く鳴き声をあげることのできるオスが強くて良いオスということでメスにモテるのだそうです。

長谷川先生の最後の言葉が印象的でした。

「生き物は自分の遺伝子を残すのに真剣です。決して、投げ出したりしません。」

確かに・・・(苦笑)。

サンディエゴ動物園 「アフリカゾウの赤ちゃんの身体測定」

terry's footprint

こちらはアフリカゾウではありませんが、アジアゾウ(16歳♂)の足跡。前足?後足?どっちかな?

inoshishi

野生イノシシの足跡。原寸サイズではありませんが、なんとなく比較できますか?

サンディエゴ動物園のワイルド・アニマル・パークではアフリカゾウをできるだけ群れに近い形で飼育することを試みています。すでに数頭の赤ちゃんが誕生しており、年の近い子ゾウ同士がにぎやかに遊ぶ姿が見られるようです。

今日はサンディエゴ動物園のブログから動物園の子ゾウの身体測定がどのように行われているのか紹介します(2009年1月7日同園ブログより)。

アメリカでは子供が生まれるとフィンガーブリントの手形を取り、両親は子供の成長を楽しみに冷蔵庫に貼ります。手形は何年にも渡り大切に保管されるそうです。

そこで、サンディエゴ動物園のアフリカゾウの子供たちにも同じことをすることにしました。足形を冷蔵庫に貼ることはないものの、成長を比較することができるからです。

野生ゾウの15歳以下の子供の場合、泥の中などに残された足跡の大きさで年齢を判断することができます。前から後ろまでの足跡の長さは体高と関係しており、足跡の大きさと体高で年齢がわかります。足跡を見るだけのゾウの邪魔にならないこの測定方法は研究者にとって有益な情報となります。

では、ここのゾウの身体測定はどのように行われているのでしょうか?

ここでは1週間に1回、体重計の上を歩いてもらい、立ち止っているときに体重を記録します。子ゾウが乗る前に体重計をぬらしておき、乾いたコンクリートの上を歩くように促すと足跡がつきますね。これを測るのです。

では、野生ゾウとここのゾウとでは違いがあったのでしょうか?

わかったことは、同じくらいの比率で成長しているということでした。

例えば、2歳の野生ゾウの足のサイズは21.8~23.7センチに対し、ここの2頭の子ゾウの足のサイズは23~24センチでした。ちょっと年上の他の2頭も野生ゾウとは変わらない、という結果でした。

ここの子供たちは体重も含め、着実に成長しているようです。

サンディエゴ動物園では予定通り今年の夏に新しいゾウの展示場、「エレファント・オデッセイ」をオープンします。この展示場はアジアゾウのためのものなので、アフリカゾウは今まで通り、ワイルド・アニマル・パークで暮します(終わり)。

ゾウの体高は生きている限り伸び続けると言われています。これからもサンディエゴの子ゾウたちが元気に成長し続けてくれるといいですね!

サンディエゴ動物園に夏以降、行かれる機会がある方はぜひ、「エレファント・オデッセイ」を見てきてください。地元の人たちも楽しみにしているようです。

「エレファント・オデッセイ」の様子がわかりましたら、またこのブログで紹介します。

★豆知識★
ところで、アジアゾウとアフリカゾウでは蹄(爪)の数が違うんですよ。前に4つ、後ろに3つのひづめはアフリカゾウ。前に5つ、後ろに4つがアジアゾウです。


terry's legs

上の画像の足跡の主であるゾウさん(アフリカゾウではありませんが)の足元。ブーツをはいているみたいな可愛い足で重たい体重を支えています。

この記事のオリジナル全文はこちらから。コメントも入れられるようになっていて、みんなにここのアフリカゾウが愛されているのがわかります♪
↓↓
http://www.sandiegozoo.org/wordpress/default/elephant-calves-measure-up/


ケニアの孤児ゾウを救え!ダフネさんの「ゾウの保育園」(下)

さて、前回のダフネさんお話は「保育園」を卒園したゾウのことで終わりました。後半は心に傷を抱えたゾウと、象牙目的の密猟についてのお話です。

つい先日、ダフネさんのところにオスゾウが1頭、運ばれてきました。頬には毒矢が刺さっていたのですが、幸いなことに新鮮な毒でなかったため助けることができました。ゾウは信頼して治療を任せてくれました。

ある2歳のゾウはずっととミルク無しでいたためガリガリに痩せた状態で発見されました。ジャッカルのような捕食者に胃を噛まれた様子を見たとき、よく生きていたものだとダフネさんは驚きました。

おそらく彼は目の前で家族を全員、殺されたのでしょう。とても攻撃的だったため、倒れるのを待ってから耳に点滴を打ち、ミルク粥を与えました。

今、彼は「ツァボ国立公園」のセンターに運ばれ完全に回復し、素晴らしいゾウだということがわかりました。しかし、彼の家族に起こったことを考えると心の病の克服は困難だと思います。

ゾウは象牙貿易によりひどい状況に置かれています。ケニアで密漁者に支払われる象牙の代金は、1キロ=300シリングから5000シリング(4ドルから63ドル)に跳ね上がりました。ソマリアなどの隣国では対立が続いており、象牙は銃と取引されています。

最近では中国人の数が増えており、一番大きな象牙バイヤーとなっています。毒矢だけでなく自動小銃を使いゾウが大量虐殺されています。南アフリカで在庫となっている象牙取引が許可されたことにより、簡単に法的なシステムをくぐり抜け、ジンバブエなどで密猟した象牙を混ぜて売ることができるからです。

ケニアで保護されている広い土地は1か所しかなく、ゾウは国境を越えてどこにでも移動します。ケニア野生動物サービスはできる限りのことは行っていますが、ケニア全体のパトロールは期待できません。象牙の購入は1頭のゾウの死だけでなく、家族全員の死を意味します。重要なのは象牙貿易を禁止し、誰も象牙を買わなくなることです。

以上、ダフネさんの記事概要でした。

象牙目的の密猟のみならずブッシュミートの需要という複雑な問題もあります。象牙落札の許可については去年、英国の議会で大きな論争を巻き起こしました。Mayaは改めてこのことについても触れる機会を持ちたいと思います。

オリジナル記事全文はこちらから。赤ちゃんゾウを抱きしめるダフネ・シェルドリックさんの笑顔を見ることができます!
↓↓
http://www.guardianweekly.co.uk/?page=editorial&id=889&catID=4

ダフネさんたちの活動詳細を知りたい方はこちらをどうぞ。「ディヴィッド・シェルドリック・ワイルドライフ・トラスト」のHPです。
↓↓
http://www.sheldrickwildlifetrust.org/index.asp

ケニアの孤児ゾウを救え!ダフネさんの「ゾウの保育園」 (上)

動物、特にゾウ好きな方なら、ダフネ・シェルドリックさんという女性の名前を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。「ゾウのエレナ」のお話は大変、有名ですよね。

ダフネさんが象牙目的の密猟で家族を殺され、孤児になってしまった子ゾウと出会ったのは1986年のこと。それ以来、90頭もの孤児ゾウを育ててきました。

ダフネさんは一体、どのようにゾウたちを育てているのでしょうか?今日はダフネさんの「ゾウの保育園」についての記事を紹介します(1月13日付英ガーディアン紙)。

ダフネさんたちは今まで90頭のゾウたちを育ててきましたが、体だけでなく心にも傷を負った幼いゾウを育てるのは容易なことではありません。ゾウは生まれてから3年間は母ゾウのミルク無しでは生きられないからです。肝臓がダメになってしまった場合、衰弱から救うのは大変、難しいそうです。そのため、49頭は無事に育てることができませんでした。

赤ちゃんゾウが生きて発見された場合、まず、ケニア野生動物サービスを通してダフネさんたちに連絡が入ります。その後、急いでミルクなどを抱えてチャーターした飛行機に乗り込み現場にかけつけゾウを保護します。そして「保育園」で救命し、育てるのです。

さて、ダフネさんたちは幼いゾウたちとどのように過ごしているのでしょうか?

到着したばかりのゾウは身も心もボロボロの状態です。ゾウは家族に対し非常に繊細な心を持っていて、愛する仲間たちと一時でも引き離されることはゾウの免疫システムにダメージを与え、生死に関わる病気を引き起こしてしまいます。したがって、人間と同様に心のケアも必要なのです。

ダフネさんたちは常にゾウと一緒に過ごします。幼いゾウには1時間ごとに1ガロンのミルクを飲ませ、夜は一緒に眠ります。人間もゾウの群れの一員のようにして過ごすのです。

ゾウは記憶力が大変優れていることは有名ですよね。「ゾウは決して忘れない」、という格言もあります。

その良い例として「保育園」を卒業したゾウが初めて赤ちゃんを産むと、子供を連れて公園の柵の中にいる飼育員に見せに戻ってくるのです!

人間は2時間だけ母ゾウと、生後2日目の赤ちゃんゾウと一緒に群れの一員として散歩することが許されています。これはとても特別なことですよね。

(次回に続く)

ナイロビにあるダフネさんの「ゾウの保育園」を紹介した番組が去年秋にNHK「地球ドラマチック」で放送されました。
↓↓
http://www.nhk.or.jp/dramatic/backnumber/148.html

どうなる動物園?不況の波に日本は大丈夫?

zoo

動物園は私たちの憩いの場。動物園の動物たちを守れるのは私たち都民や市民しかいない?

先日、米国の動物園が金融危機の影響を受け、苦境に立たされている、という内容の記事を載せました。

今日は前回の続きということで、日本の動物園はどのように運営されているのか簡単にお話します。

かつて、東京や横浜の動物園は地方自治体によって運営されていました。しかし、数年前から指定管理者制度が導入されるようになり、民間企業への業務委託が可能になりました。

たとえば、東京都の場合、「財団法人東京動物園協会」という組織が東京都に代わって動物園を運営しています。それにより、コスト削減が可能になったこと、そして飼育員などの職員を自治体以外からも採用しやすくなりました。

とはいえ、動物園の予算は常にぎりぎりであることは確かなようです。

また、都知事や市長が動物園に重点を置くポリシーがあるかどうかもカギになります。現場で働く飼育員などの人たちは予算を取るため、いろいろな工夫をしているようです。

また、今期の予算として施設修繕費はまだ残っているけど、消耗品の分はない、ということも現実としてありうるようです。たとえば、「竹ぼうきが古くなったけど、まだ買えない・・・」といった話もあります。

東京の動物園は来園者数も多いので、恵まれている方ではないかと思われます。

Mayaが記すことのできる日本の動物園の運営費を分類してみると・・・

1. 地方自治体から出る予算(私たちの税金ですね)
2. 入園料などの売り上げ
3. アニマルペアレントからの寄付(個人・団体・会社などいろいろ)
4. 友の会や年間パスポート会員が支払う前払い金
5. 企業にスポンサーになってもらい支援を受ける

したがって、米国の動物園とは若干の違いはあるものの、自治体からの予算に頼っている部分が大きいという印象は同じですね。

動物園のコストで一番かかるのは、皆さん、何だと思いますか?

動物のエサ代?

実は、動物園運営の費用は人件費が約半分を占めているのです。エサ代は全体の約10パーセントちょっとにしかすぎないようです。

いずれにせよ、閉園を余儀なくされた動物園の動物たちは最悪の場合、行き場を失くしてしまいます。人間はともかく動物たちに及ぶであろう影響はかなり深刻です。

動物園は誰でも低予算で楽しめる場所。

近所の公園を散歩するような感覚で気軽に楽しめる娯楽施設です。園によっては60歳以上の方や障害のある方は無料になります。

不況がますます浸透していく中、今後、日本の動物園も難しい状況に立たされるかも知れません。

私たち市民や都民が私たちの町にある動物園を積極的に支援することが、動物たちを守る第一歩となるのではないでしょうか。



ヤマアラシもリストラに?!苦境に立たされるNYの動物園

NYの動物園が苦境に立たされている状況を訴えるため、野生動物保護協会はYouTubeにあるビデオを投稿しました。

ブロンクス動物園園長がヤマアラシにリストラを告げる、という内容です。園長が「次の人!」と呼ぶと、園長室の外ではヒキガエルが待っています。

日本の動物園水族館協会などでは考えられない自由な発想・・・。

このビデオで、より多くの支援者の心をつかみ厳しい時代を乗り切ってほしいです。

ブロンクス動物園園長にリストラを告げられるヤマアラシ(ハリネズミに見えるが・・)。話を聞いているんだか聞いていないんだかな様子に笑みが出ると同時に、退出する後姿が悲しげで涙・・・。ぜひ、ご覧ください!
↓↓
http://boogiedowner.blogspot.com/2009/01/porcupine-for-hire.html

どうなる動物園?ここにも押し寄せる金融危機の波

米国発の金融危機の波がついに動物園にも押し寄せ始めています。米国全土の動物園のみならず、多くの人を引き付けるブロンクスの動物園も今、苦境に立たされているようです(2009年1月11日付AP通信)。

経済危機の影響で、米国の動物園、水族館、植物園の支援金の削減が検討される中、人間だけでなく、動物たちまでもが解雇通知を受け取ることになりそうです。

当初、見込まれていたニューヨーク市の予算が減少したことにより、同州知事は動植物園、水族館の2010年の予算を900万ドルから400万ドルに削減する方針を固めました(約30人分の人件費相当の削減)。

もちろん、「生き物」を展示する施設の経済状況が逼迫しているのはニューヨークだけではありません。ロスアンジェルス動物園では4200万ドルを投入し建設中だった新しいゾウの展示施設の建設中止を命じられました。

そしてここからは、これでもか!
とたたみ込むように暗い話が続きます・・・。

州の資金不足を理由に施設の修繕費と新たな展示場の予算を削減されたのは、ノースキャロライナ動物園。カンザス市の動物園でも同様の事態に直面しています。

ボルディモアのメリーランド動物園では経費を節約するため、例年の冬より4週間も早く休園し削減された予算を相殺しました。そして、マイアミ海水族館のマナティ病院の経費も200万ドル削減。

さて、米国の動物園はどのような資金で運営されているのでしょうか?

メリーランドの動物園水族館協会の理事によると、動物園ほかの施設は政府、慈善団体、組織からの資金、そして入園料や収益でまかなわれているそうです。いろいろな資金に依存しているため事が他の組織以上に難しくなっていることは確か・・・。

しかし、人々の足は本当に動物園から遠のいているのでしょうか?

実際、ブロンクス動物園とニューヨーク水族館の去年の来園者数は2園合わせて1200万人以上でした。経済効果としては2億8900万ドル以上と伝えられています。また、シラキュース動物園の来園者数は前年比率4%増加。バッファロー動物園の友の会会員は開園史上、初めて100万人に達しました。

そんな中、支援者を取り戻すため、野生動物保護協会はあるビデオをYouTubeに投稿しました。ブロンクス動物園園長がヤマアラシにリストラを告げ、出ていくという内容です。園長室の外ではヒキガエルがオフィスの外で待っていて、「次の人!」と呼ばれる、という内容になっています。

もし、このまま州知事の予算案が続行された場合、一体どうなるのでしょう?

スタッフの削減、教育プログラムや福祉制度の撤廃が余儀なくされるそうです。開園時間の短縮も考えられますが、最悪なのは閉園すること。そうなった場合、動物たちを他の機関に移さなくてはなりません。

州予算部門の広報担当者は、組織団体への支援を求めるより、環境基金として予算調達する方が効果的と考えています。すでに2億ドルの予算調達をプッシュしているそうです。

この事態を乗り切るため、動物園は教育プログラムの削減や夏に雇用予定のアルバイトの人数を減らし、運用資金は動物たちのために使われることになります。

以上にように苦境に立たされている状況ではあるものの、このご時世により、人々がより家庭に近い状況でリラックスできる娯楽施設に足を運ぶ傾向があるため、悪いことばかりではないという見方もあるようです。

以上が今日のニュースでした。

ところで、日本の動物園や水族館は大丈夫なのでしょうか???

そこで、次回は日本の動物園の運営について少しお話したいと思います。

この記事の全文はこちらから。
↓↓
http://www.google.com/hostednews/ap/article/ALeqM5g85Gykbwosm3d-fhthNOHFZaIvSgD95M5N8G0

今月の1冊 「ふたご象のチムとチュム」

tym&tyum

今日、ご紹介する本は1998年に発行された写真絵本です。

表紙の写真の赤ちゃんゾウのなんと小さくってかわいいこと!
それもダブルでいるではありませんか!

この2頭はゾウの出産では大変めずらしいと言われている「ふたご」の赤ちゃんです。チムとチュムはタイのタクラーン村という小さな村で、1993年8月に生まれました。

村人の多くはゾウ使いです。

チムとチュムは母ゾウに見守られながら2頭で毎日、楽しい日々を送っていました。村人たちも2頭がかわいくて仕方がありません。特に将来、お父さんと同じゾウ使いになるための勉強をしているディオ君とは大の仲良しです。

しかし、いたずら盛りのチムとチュムもやがて人間と共存して行かれるゾウになるために辛い訓練を受けなければなりません。

自然の中で夢中で遊ぶかわいい赤ちゃんの姿。村人たちとのひととき。そして、母ゾウと離れ調教を受ける日々・・・。

2頭の辛さが伝わってくる調教シーンとは対照的に、仲良しのディオ君の首に鼻を絡める姿など、どれをとっても胸がいっぱいになってしまう写真ばかりです。

さて、2頭が現在どうしているかはMayaにはわかりません。元気でいればもう16歳のお年頃のお嬢さんです。もしかしたら母ゾウになっているかもしれません。

しかし・・・チュムはもうこの世にいないそうです。

チムとチュムのその後について(2001年)の情報。タイ在住の日本人の方が書かれたレポートです。チュムが亡くなった時、ゾウ使いは泣き、チムも泣き叫び涙を流したそうです・・・。
↓↓
http://www.iiej.org/kaihou/zou1.pdf


キャロラインはオスで、エルヴィスはメス? 個体数調査@ロンドン動物園

皆さんは動物園で飼育されている動物の個体数がどのように管理されているか、気になったことはありませんか?

今日ご紹介する記事は、ある寒い日、「ロンドン動物園」で個体数確認が行われた時のお話です(2009年1月8日付英ガーディアン紙)。

毎年、ロンドン動物園で行われる個体数調査は大混乱です。現在650種類いる動物の中で、キリン3頭、シマウマ4頭などは数えるのは簡単。しかし、ペンギンなどの鳥やカブトムシにオオヤスデなどの昆虫はどのように数えているのでしょうか?

まずはペンギン担当飼育員のジョーダンさんのところに行ってみましょう。すると、ジョーダンさんはペンギンを紹介してくれました。

ジョーダンさん:「スタンはこの中で一番、繁殖率の高いオスです。連れの名前はスチュワートですよ。」

記者:「え?それってオス同士・・・???」

ジョーダンさん:「スチュワートといってもメスですよ。ペンギンは見ただけでは性別を判断できないので、ここではキャロラインはオスで、エルヴィスはメスになってしまったのです。」

(Mayaコメント: どうやらジョーダンさんは全ペンギンの個体識別を完璧にしているのですね。さすが!)

ロンドン動物園には足黒ペンギンやイワトビペンギンなどの種類のペンギンが飼育されていますが、動物たちはそれぞれ、パーソナルファイルを持っています。そこには病歴や健康状態、何か問題を起こしたことがあるかなどが記されています。

さて、次は昆虫園に行ってみましょう。担当飼育員はピアーズさん(女性)。タンクの土を入れ替えながら83匹のヤスデを数えるのはちょっと大変。手に噛みつかれてもヤスデにとっては人間の手はタイヤのゴムのようなものなので、たいしたことはないそうです。

今年は112匹のカブトムシがセイシェルの島から来園する予定です。カブトムシには繁殖計画の一環としてすべての個体の背中に数の書かれた小さな印が付けられます。

では、危険な動物や毒を持つ生き物はどうしているのでしょう?

爬虫類園の飼育長サンターさんは、有毒で危険な動物はもともと数が少ないので数えるのは楽だといいます。サンターさんのお気に入りはコモドオオトカゲ。自分がなんという名前で呼ばれているか認識でき、犬のように訓練できるそうです。

オスのラジャはサンターさんにとって忘れ難い思い出がたくさんある個体だそうです。

ロンドン動物園でのお話はここまで。

さて、日本の動物園での個体数管理はどのように行われているのでしょう?

東京都の動物園の場合、飼育展示課の調整係という部署が個体に関する台帳を管理しています。台帳に載っている動物はすべて東京都の資産になります。

ロンドン動物園のペンギンの例のようにオスメスの判断がわかりにくい動物もいますが、網、目、種名(例:哺乳網、有袋目、コアラ)と性別や個体数などが記されています。

また、その個体がブリーディング・ローンで貸出中か、借りている個体なのか、入院しているかなどもわかるようになっています。

それ以外に各個体の愛称などが記されている伝票のようなものも存在するそうです。昆虫については不明ですが・・・。

いずれにせよ、個体数確認とは細かくて大変なイベントであることは確かですね!

「ロンドン動物園」の個体数調査の様子(動画)はこちらから。
↓↓
http://www.guardian.co.uk/environment/2009/jan/08/wildlife-conservation-london-zoo

しあわせタイム ゾウとライオンのお昼寝姿

年が明けてめっきり寒くなりました。

とはいえ、ここはアジアの国。ヨーロッパなどと比べたら、何と日中の日差しの暖かいことか!

「上野動物園」のオスゾウ、アティ君もお鼻を岩の上に乗せてしばしのうたた寝・・・。とっても気持ちよさそうです。


ati ohirune

体の重いゾウが横になるのは1日で数時間だけ。重たいお鼻を休めたいとき、立ったままうたた寝するときはこのようにお鼻を地面にたらしてつけたり、何かに乗せたりします。自分の牙に乗せることも。

お次は何とも平和なライオン(♀、名前は?)のお昼寝姿。

lion ohirune

「百獣の王」と言われるライオンもこうして見ると、ネコのようなかわいい寝顔です。

連休中の動物園のしあわせタイム。眺めている私も一緒にウトウト・・・。

旅行者に噛みついたパンダのグーグー&老パンダを虐待した飼育員

中国発パンダのニュースがまた巷の話題になっていますね。

1月9日付インディペンデント紙にも「北京動物園」のジャイアントパンダ「グーグー」に噛みつかれた3人目の犠牲者の記事が載っていました。

3人目の犠牲者は5歳の息子がパンダの囲いの中に落としてしまったおもちゃを取ろうとして、警戒したグーグーに噛みつかれました。

1.4メートルの高さの囲いからパンダの運動場に入ったその父親の足に噛みついたグーグーですが、飼育員が来て騒ぎは収まったそうです。

続きを読む

アフリカゾウのリカ妊娠

愛媛県立とべ動物園、アフリカゾウのリカが妊娠したそうです!

「どうぶつ奇想天外」などでも紹介されたあのかわいい「媛ちゃん」のお母さんゾウです。

媛ちゃんは育児放棄のため、飼育員さんに育てられました。
(今でも飼育員さんがお母さん代わり・・・。)

弟か妹ができたら2頭が仲良く遊ぶ姿が見れることが期待できます。

がんばれ、リカ!

がんばれ、「とべ動物園」!

記事はこちらから
↓↓
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090106-00000014-san-l38

アフリカゾウとアジアゾウのごあいさつ

sandy&yoko

アジアゾウの鼻に自分の鼻を絡めるアフリカゾウ。この2頭がお鼻を絡めているのを見たのは初めて。

千葉にある「市原ぞうの国」。
日本で一番、ゾウの飼育頭数が多い手作り感いっぱいの素敵な動物園です★

写真のぞうさんですが、お耳の形がなんか違いませんか?

それもそのはず、向って左のゾウさんはアフリカゾウの「サンディ嬢」で、右はアジアゾウの「ようこさん」。2頭は種類の違うゾウなのです。

お鼻で押し合いしているのはケンカ。そして、このようにお鼻を絡めるのはお互いに仲間であることを確認しあっているそうです。

アフリカ人とアジア人・・・
ではなくて、
2頭はゾウですが国境を越えたほほえましいこの光景。
亜種は違っても同じゾウの文化を持つゾウ仲間。

この動物園ではエサバケツの購入ができ、たいがいの動物にはこのエサバケツのエサをあげることができます。

食いしん坊のサンディは
エサがほしいとき、
「私も可愛いからみてや~」と思っているとき、
(擬人化しすぎ?いえ、いえ、ゾウさんは結構やきもち焼きだそうですよ)
よく鼻水を飛ばします。お鼻を空高くあげてペッと飛ばします。
気付かないときは顔に向かって飛ばします。

一番体の大きなようこさんは物静か。
そしてちょっと臆病さんだそうです。
「にんじんだよー」、と差し出すと控え目に側に寄ってきます。
そして、じっと人間を観察しています。やさしく穏やかな目で。

ゾウさんにもいろいろな性格や様々なゾウ関係があるようです。1日中眺めていても飽きません。

あなたも野生動物保護区の株主になりませんか?

南アフリカ国境からボツワナに向かう数マイルの場所にリンポポリパディ野生動物保護区はあります。この土地が野生動物ハンティング用のゲームリザーブとして地主に所有されていたのは、過去のこと。

現在はマーネウェック3兄弟によって野生動物保護区として管理され、希望すれば株主になることができます。(2008年12月28日付け英オブザーバー紙)。

建築家や銀行家であったマーネウェック兄弟は環境調査を行なうエコロジストでもあり、リンポポリパディをアフリカ大陸の自然の一部として復活させ、動物だけでなく地域社会にも恩恵がいきわたるような管理方法を考えてきました。

現在、兄弟は南アフリカ開発銀行からの資金調達を経て、保護区に対し500株(19万500米ドル相当)の売りが見込まれています。兄弟の貢献は公にも認められ、賞も受賞しました。

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特製お誕生ケーキ オランウータン編

minpi birthday cake

多摩動物公園生まれオランウータンのミンピーちゃん満2歳のお誕生ケーキ。それらしく見えますが素材は何?

ちょっと古いネタになってしまいますが、去年12月中旬に「多摩動物公園」のオランウータンのミンピーちゃん(♀)の満2歳のお誕生会が行われました。

さて、いかにもおいしそうにデコレーションされたこの大きなケーキ。一体、何でできているのでしょう?

オランウータンって、クリーム食べるのかな?
お砂糖食べても大丈夫なのかな?

おいしそうなケーキに子供たちの目も釘づけ。
フルーツのいい香りについつまみ食いしたくなるのを大人も我慢・・・

ところでこれって見た目同様、人間にとっておいしいものなのでしょうか??

では、レシピを紹介いたしましょう。

まず、土台になっているのは食パン。小麦粉からできているのでオランウータンも食べられます。普通のスポンジケーキだと糖分が多いので。

クリームは植物性のもので無糖無脂肪のヨーグルトが混ざっています。移動中に手についたので、なめてみた人がいるそうですが、ほとんど味なしでマズかったという評判。

そしてカラフルなフルーツはいちごやりんごなど・・・
2本のろうそくはにんじんです。

フルーツはオランウータンの大好物。

さて、ミンピーちゃんはどのようにしてこのケーキをいただいたのでしょうか?

続きはこちらのURLをご覧ください。
↓↓
http://www.tokyo-zoo.net/topic/topics_detail?kind=news&link_num=10536

うし年ですが、コビトカバ

新年あけましておめでとうございます。

うし年がスタートしましたが、2009年の最初はコビトカバを紹介します。
え?コビトのカバ?
普通のカバとどう違うの?

はいこれです。
コビトカバってこんなカバです。なかなかかわいいでしょう?


koume1

「上野動物園」西園在住コビトカバのコウメちゃん。この日はキューキュー鳴きながら走り回っていました。お隣には3歳年上のお姉さんモミジと、お母さんのエボニーがいます。

koume2

こちらを見るコウメちゃん。

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こんにちは!
Maya(Mayani)です。
「世界の動物ニュース」へようこそ!

動物行動学や環境問題。世界は興味深いニュースであふれています。日本には伝わってきにくい情報。そして、動物や自然を通して感じていることなど。実体験を交えて伝えたい。

どんな動物でも好き。
でもMayaを夢中にさせているのはゾウ★
結果、ゾウの話題が多いのがMayaの「世界の動物ニュース」です。

どうぞ、お楽しみください!

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