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人間そっくり?ベルベットモンキーの飲酒行動

今日は気分を変えて、久しぶりに海外発の動物ニュースをお届けします。

カリブ海のセントキッツ諸島でベルベットモンキーの飲酒行動の調査が行われました。対象となったのは1000頭の群れ。その結果、飲酒を行ったときのベルベットモンキーの行動は人間とそっくりなことが判明しました。

行動パターン別にけすると、以下のタイプに分かれます。

<社交的なタイプ>
ほとんどのモンキーがこのグループに属する。フルーツジュースのような甘い飲み物で割ったお酒を好み、仲間同士で飲酒する。昼前には飲まない。

<普通のタイプ>
15%がこのグループに属す。飲み方は几帳面で、甘いものではなく水で割ったものを飲む。

<飲酒行為が固定化されているタイプ>
ちょっと面白いパターン。群れの中で上手に振る舞い良きリーダーでもある。群れを上手く統率し、秩序を保ち優位な立場に立つ。非常に機能的な特徴を持つタイプである。

<大酒飲みタイプ>
全体の5%を占めるのがこのタイプ。人間と同じで若いオスがほとんど。飲み方が早く、すぐに泥酔状態になり、喧嘩をする。この手のタイプを自由飲酒できる環境に置いたら、2,3か月で死んでしまうだろう。飲酒量というより、行動パターン自体が他のタイプと相性が合わない。

<禁酒タイプ>
お酒を少し飲むか、全く飲まないのがこのタイプ。全体の15%を占める。

人間のアルコール依存は遺伝子に関係するといわれているようですが、関連しているヒトゲノムの領域3つには300のゲノムまで含まれているため、「アルコール・ゲノム」の特定にはあと数年かかるそうです。

遺伝子的に近い動物での調査によりいろいろなことが解明するのでは、というのがこの記事に書かれています。

ちょっとここで、動物の飲酒行為の話を。

野生動物も定期的に飲酒を楽しんでいるようです。アフリカでは熟れて発酵した果実を食べ、酔っぱらう、という話がありますし、スリランカではお酒が貯蔵されている小屋をゾウが壊して飲酒するらしいです。

また、飼育下の動物ではチンパンジーのジョーがウイスキーを飲んで、うつ状態を脱し、世の中間管理職のお父さんたちの共感を誘った、という有名な話があります。

ジョーは今は亡き、多摩動物公園で飼育されていたリーダーオスで伝説的な存在。メスの統率がうまくいかなくなったときがあり、軽いうつ状態になりました。

そこで、当時の担当、吉原さんがストレス解消の晩酌を思いつき、蜂蜜を入れ、水で薄めたウイスキーをジョーに飲ませ、話しかけ続けたところ、見事に回復したのです。お酒により不眠が解消されたこと、おしゃべりをすることが心のケアにつながった、と言われています。

にきやかなベルベットモンキーの酒盛りの様子は以下をご覧ください。
↓↓
http://www.guardian.co.uk/science/punctuated-equilibrium/2011/apr/26/1
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ついに渡った!命をつなぐ「消防ホースの橋」

とてもうれしいニュースを緊急報告です!

当ブログでもたびたび取り上げていた、森が分断され孤立化したオランウータンを救済するための消防ホースの橋。

「ボルネオトラストジャパン」と日本の動物園関係者や地元住民の方々が協力し、サバ州メナンゴール川に架けて以来、オランウータンの利用が期待されていました。

「渡っている姿を見た」、という話は頻繁に出ていたものの、実際の画像や映像がない限りは証拠になりません。

そしてついに去る6月27日、オランらしき姿をとらえることに成功したのです!

茶色くて毛むくじゃらの”らしき”姿を確認することのできる画像は、以下、BTCジャパンのHPに公開されていますので、ご覧ください。
↓↓
http://www.bctj.jp/project/bridge.html

証拠写真撮影成功!分断された森のロープ橋を渡るオランウータン

kiki

画像は「多摩動物公園」のキキちゃん。あなたたちの仲間の命をつなぐロープだよ~。

今日、AFP通信でこのニュースを発見したときは、もう小躍りしたい気分でした!!

時々、お伝えしている「ボルネオ保全トラストジャパン(BCTジャパン)」の消防ホースの活動ですが、今回はそちらではなく、ロープ橋の方。

ロープ橋は仏野生動物保護団体「ウータン」により、架けられたもの。代表者である研究者のイサベル・ラックマンさんは「BCTジャパン」とも協力体制を組み、調査資料などの提供を行っている女性です。

今回のロープ橋、現地の人たちからは渡ったところを見たという話しを聞いていたものの、証拠写真撮影にまでは至っていませんでした。

イサベルさんは日本にも何回かいらして、講演を行っている方。

投資家や大企業の社長などに混ざり、ボルネオに関してどこまでも暗く出口がないような話題が取り上げられる講演会で、淡々とオランウータンについて語る姿が印象的でした。

研究者や保護・保全活動家も経済界の要人たちを説得させるには、視野を広く持つと同時に戦略的にならなきゃいけないんだなあ、と改めて思いました。

ヘリコプターを使い上空からオランウータンの巣をカウントすることで個体数調査(高すぎて下から見上げたんじゃわからない)をするなど、地道にさまざまなデータを収集するだけでなく、実際の活動でも成果を上げています。

今回の撮影成功は今までの努力が実った!という感じで本当に嬉しいです。

消防ホースの橋も渡ったと報告されていますが、証拠写真についてはまだのようです。こちらも近いうちに出るんじゃないかとMayaはすごく期待しています!

嬉しいニュースの詳細はこちらをご覧ください。
↓↓
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2717648/5598498

霊長類学者ジェーン・グドールの新刊とドキュメンタリー映画

jane1

グドールさんの旅の友達、「Mr. H Jr.」。ゲイリー・ハウンという全盲のマジシャンがグドールさんにプレセントした”しっぽのついたサル”のぬいぐるみ。講演のときは必ずMr.Hを傍らに置いてお話をします。収益金はチンパンジーの保護に充てられます。

jane2

グドールさんの本はどれも好きですが、特に好きなのは「森の旅人」。来日公演の際、サインをいただきました。小柄で細くて物静かで上品な印象ですが、ものすごい芯の強さを感じました。

30年以上、野生チンパンジーをタンザニアのゴンベ・ストリーム国立公園で観察し、膨大なデータを残したジェーン・グドール。

「ジェーン・グドール・インスティティュート(JGI)」を立ち上げ、114カ国の若者を中心に行なわれている地域活動、ルーツ・アンド・シューツのプロジェクトを広め、現在は環境保護活動家として世界各国で公演を行なう日々を送っています。

そのグドール博士の新しい本、“Hope for Animals and Their World”が欧米で発売になりました。

今回はシンシナティ動物園園長など環境保護活動家との共著で、アメリカワニ、クロアシイタチ、カリフォルニアコンドル他、絶滅しかけている動物たちの保護活動について書かれているそうです。

「私の仕事は人々に希望を与えること」、とグドールさんは言います。「希望があればあきらめずに活動を続けることができる。私たちのひ孫たちのために続けていかなければ、子供を作らないほうがまし」、と。その言葉通り、若者たちを育成するプロジェクトには特に力を入れています。

精力的に活動を続けるグドールさんも数えてみたら、今年で76歳!そして、2010年はチンパンジーの研究をスタートして50年という節目だそうです。

グドールさんは子供の頃から動物が大好きで、秘書などをして稼いだお金で友人が住んでいたケニアに旅行に行きました。そこで考古学者で人類学者のルイス・リーキーを紹介されます。

当時のグドールさんは大学の修士課程も持っていない普通の動物好きの若い女性でしたが、独学で蓄えた豊富な知識にリーキー博士は驚き、ゴンベでの野生チンパンジー研究をすすめます。

その後、観察対象のチンプたちにそれぞれ名前をつけ、生態だけでなく個々の性格や感情の動きなども掘り下げ、しかも、道具を使う、ということも発表したため、特にキリスト教社会では当時、波紋を呼びました。

その半生を描いたドキュメンタリー映画がBBCとドイツの製作会社の手により作られ、今年の春に公開されます。しかも、カンヌ映画祭のプレミア作品だとか。おまけにアンジェリーナ・ジョリーもちょっとだけ登場しているとのこと。

リーマンショックによる経済不況以来、JGIでは本来は入ってくるべき資金が入ってこず、予定していたプロジェクトも中断しているようです。また、グドール博士はすでに代表から退くことを決め、4名の後任者が組織を引き継ぐ予定になっています。

しかし、ドキュメンタリー映画による影響力を想像すると、まさに「Hope」の原動力となってくれそうですよね。

日本語翻訳本は映画公開にあわせて出版されるのかな?いずれにせよ、とても楽しみ★

最後に、グドールさんの愛するチンプたちは元気なのでしょうか?

残念ながら、そのほとんどがもうこの世を去ってしまったそうです。当時からの仲間フィフィも4年前に亡くなりました。今はもう昔と違う、と悲しそうに語るグドールさん。

しかし、今でも、チンプたちを観察したピークまで登り、静かに何時間も座っていると、当時の感覚がよみがえってくるそうです。

この記事の出所はこちらになります。
↓↓
http://www.guardian.co.uk/science/2010/jan/13/jane-goodall

ジェーンの新刊の詳細はこちらから。
↓↓
http://www.hachettebookgroup.com/books_9781600248689.htm

ジェーン・グドール・インスティテュート・ジャパン(JGIジャパン)のサイトはこちらです。
↓↓
http://www.jgi-japan.org/

お家で観察?野性のマウンテンゴリラ

ウガンダ野生生物管理局(Uganda Wildlife Authority)は今月26日、FacebookとTwitterユーザー向けに画期的なサービスを開始しました。なんと!絶滅危惧種である野性のマウンテンゴリラが自宅にいながら観察できるようになったのです。

このサービスはウガンダの観光産業の発展を目指したもので、野性のマウンテンゴリラ740頭の約半数が生息するといわれている、「ブウィンディ原生国立公園」にライブカメラを設置。今、この瞬間のゴリラの様子が観察できるものだそうです。

年間登録料はわずか1ドル。ジオトラッキングとGPSによる追跡でゴリラに関する様々な情報を受け取ることができるという、ゴリラファンにとっても実に嬉しいプロジェクト。登録料はゴリラ保全活動に使用されるとのことです。

現在、「ブウィンディ原生国立公園」には4グループ(Mubare、Habinyanya、Rushegura、Nkuringo)が生息し、(ゴリラの体調考慮のため)1日1グループにつき8名限定で観察ツアーを行なってきました。

「国際ゴリラ年」である2009年もあと3ヶ月で終わり。このプロジェクト立ち上げにより、多くの人々、特に子供たちがゴリラをもっと身近に感じてくれると何よりですね。

ところで先日、霊長類学者ダイアン・フォッシー博士が1974年に名付け親となった、「タイタス」という(ルワンダ国立公園の)マウンテンが35歳の若さで亡くなった、という悲しいニュースが届きました。

「タイタス」は博士がカリソケ・リサーチ・センターを拠点に観察を続けた、「アンクル・バート」というシルバーバックの子供の1頭でした。

また、’ゴリラ先生’こと、山極寿一先生を始めとする世界中の学者が観察したことで、多くの人々のゴリラへの理解を深めるきっかけとなりました。真さにゴリラと人間の世界を繋いでくれた親善大使のような存在と言えるかも知れません。

あれから数十年が経ち、80年代に他界したフォッシー博士は今回のプロジェクトについて何を思うだろうかと、Mayaは考えを巡らせます。いずれにせよ、博士が成し遂げた偉業が受け継がれたからこそ、と言っても過言ではないでしょう。

「Friend a gorilla」プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。ゴリラ以外に学校などのコミュニティ支援についても簡単に紹介されています。
↓↓
http://www.friendagorilla.org/

ウガンダ野生生物管理局のHPはこちらをご覧ください。
↓↓
http://www.uwa.or.ug/gorilla.html

この記事の出所はこちらからどうぞ。画像もたくさん載っていますよ。
↓↓
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/it/2636220/4518767
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2646176/4658662
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mayani

Author:mayani
こんにちは!
Maya(Mayani)です。
「世界の動物ニュース」へようこそ!

動物行動学や環境問題。世界は興味深いニュースであふれています。日本には伝わってきにくい情報。そして、動物や自然を通して感じていることなど。実体験を交えて伝えたい。

どんな動物でも好き。
でもMayaを夢中にさせているのはゾウ★
結果、ゾウの話題が多いのがMayaの「世界の動物ニュース」です。

どうぞ、お楽しみください!

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